あごの関節や筋肉に異常があると、あごの動きにも変化が生じるため噛み合わせも変わる可能性があります。 急に噛み合わせが変わったような違和感があったときは、顎関節症の疑いがあります。
噛み合わせが悪いと顎がもともとの噛み合わせの状態からずれるため、顎関節症になりやすくなります。
また噛み合わせが悪いから顎関節症になるのか、顎関節症のため噛み合わせが悪くなるのか、 これはどちらも可能性があることです。
噛み合わせが悪くなる原因
噛み合わせの悪い原因を大きく3つに分けると下記のようになります。
1. 歯の並び(噛み合わせ)は正常だが、顎がずれている
2. 顎は正常だが、歯の並びが悪い
3. またはその両方
噛み合わせは成長期の大臼歯の高径(高さ)が大きく影響しており、また、片方の歯で噛む癖などでも噛み合わせは変わることがあります。
噛み合わせを考えて行わない歯科矯正・抜歯・インプラント治療などの歯科治療でも噛み合わせが悪くなる原因になります。
歯を抜くまたは抜けた状態のままでも歯列は移動し歯並びが変わり噛み合わせも変わります。身体の許容範囲を超えたとき顎関節への影響が出てきます。
噛み合わせの検査
噛み合わせの検査は静的なもの、例えば骨格のレントゲンやその分析、歯列、顔面や姿勢の左右対称性。動的なものとしては下顎運動測定(CADIAX)などを統合した総合歯科診断が有効です。治療法のところでもありますが、歯科治療は不可逆的な治療です。歯を削る、抜く、歯列矯正する、被せるなどは元に戻せない治療です。極めて慎重に治療法を選択なさってください。
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