噛み合わせの不調による影響
噛み合わせが悪いと、口やあごだけではなく、全身に影響が出る場合があります。噛み合わせに原因があると気が付かず、整形外科や整骨院にかかって肩こりや頭痛などが改善しない方は少なくありません。
いくつかの分類のもと、噛み合わせによる影響で起こる症状を挙げていきます。
口腔関係への影響
虫歯・歯周病・歯ぎしり・口臭・顎関節症・口呼吸・睡眠時無呼吸症候群
筋肉・骨への影響
頭痛・肩こり・腰痛・口や顔のゆがみ・姿勢の悪さ
自律神経への影響
手足のしびれやむくみ・胃腸が弱い・下痢や便秘・高血圧・不整脈・自律神経失調症
婦人科への影響
生理不順・更年期障害
心への影響
ストレス過多
噛み合わせが悪くなる原因
噛み方
食事をする際、気が付くと右側で噛んでいる、などの癖がある方は多いです。 左右の噛むバランスが取れていないと、噛み合わせは崩れていきます。
食生活
硬い物ばかり食べていたり、逆に柔らかいものばかり食べていたり、どんなものを食べているか、噛んでいるかで噛み合わせも変わっていきます。
姿勢
鞄をいつも利き手で持ったり、頬杖をついたり、気が付かないうちに姿勢に偏りが出ていることがあります。このような習慣から、噛み合わせのズレが生まれてしまいます。
親知らず
痛くないから、などの理由で親知らずを抜かずに放置しておくと、親知らずが原因で少しずつ歯並びにズレが生じ、噛み合わせが悪くなってしまうケースがあります。
歯科治療
歯科医院でかぶせものを入れたり、歯を削りすぎてしまったために、噛み合わせに不具合が生じてしまうことがあります。
噛み合わせのチェック方法
以下の項目に当てはまると、噛み合わせのズレが出る可能性があります。
- ・むし歯がないのに歯がしみる。
- ・歯と歯の間がそれほどゆるくないのに、繊維質のものがよくはさまる。
- ・頬の内側、舌、口唇を頻繁にかんでしまう。
- ・歯ぐきが重い感じがする。
- ・かみにくい側、かみやすい側があり、片方ばかりでかんでしまう。
- ・前歯にかぶせたものや、つめたものがとれたり壊れたりしやすい。
- ・走ったり・階段をおりたりするときに歯がひびく感じがする。
- ・ブラッシングにはかなり自信があるのに、歯周病と言われる。
- ・歯ぐきがどんどん後退していっている。
- ・どちらかの肩が下がっている。
- ・顔が左右対称ではない。
- ・目の大きさが左右でちがう。
- ・髪の毛の前頭部における生え際が左右非対称である。
自分でできる噛み合わせの改善法
- ・左右バランスよくガムを噛む
- ・低い枕を使う
- ・歯を食いしばらないように意識する
- ・ベロを回し、口周りの筋肉をほぐす
- ・歯医者で噛み合わせを定期的にチェックする
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